Looker Studio(旧 Googleデータポータル)は、Googleアナリティクスなどで取得したデータを、わかりやすいグラフや表で可視化でき、他者との共有も簡単にできるので、活用している企業や担当者も増えています。Looker Studioを使う上で、自社に必要なデータを抽出して適切なレポート仕様にカスタマイズできる専用のテンプレートを準備しておくと便利です。
本記事ではテンプレートの必要性や、テンプレートを選ぶ際に注意したいポイント、おすすめのテンプレートなどを説明します。自社の目的に合ったテンプレートを選んで、レポート作業の効率化やさまざまなマーケティング活動にお役立てください。
Looker Studio(旧 Googleデータポータル)初心者はテンプレート活用がおすすめ
Looker Studio(旧 Googleデータポータル)を使い始めたばかりで操作に慣れていない時期にレポートを作成する場合は、あらかじめ自社の目的や活用方法に合ったレポート用テンプレートを活用することをおすすめします。
前提、Looker StudioにはGoogleが提供するテンプレートギャラリーもあります。しかしながら、テンプレート数が少なく、接続ソースも偏りがあることに加え、フォーマットも海外向けなので、専門性が乏しい初心者にとっては少し難解と言わざるを得ません。
目的や使い方に合わせた多数のテンプレートを提供しているサービスを利用する方が効率的です。このようなサービスでは数あるテンプレートの中から意図に近いものを選び、少しの変更(あるいは変更不要)で利用できるので、初心者でも工数をかけずにレポーティング体制を整えれます。
Looker Studio(旧 Googleデータポータル)のテンプレートを選ぶ3つのポイント
では、テンプレートはどのような点に注意して選ぶとよいのでしょうか。
ポイント1.目的に沿ったテンプレートを選ぶ
テンプレートを選ぶ際に重要なのが、自社が必要とするデータを分析して可視化できるかとという点です。Webサイトの時系列のアクセス解析やユーザー分析が必要なら、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどのデータ確認が必須です。
また、ECサイトの運営と自社のオウンドメディア運営とでは必要とするデータが異なるので、運用目的に合ったテンプレートを選ぶ必要があります。適切なテンプレートを選択するためにも、こうした目的や必要となるデータを、あらかじめあらかじめ整理しておくようにしましょう。
ポイント2.カスタマイズしやすいものを選ぶ
テンプレートは自社で使用するものなので、担当者が自分で自由にカスタマイズしやすいものを選ぶようにしましょう。自社にカスタマイズできる人材や時間が無いなどリソースが不足している場合は、オーダーメイドにしてもらうことも検討しましょう。テンプレートに比べるとかなり価格は高いですがこうしたオーダーメイドに対応しているサービスもあるので、自社の事情をふまえて相談してみましょう。
ポイント3.買切りのものを選ぶ
テンプレートは、なるべく買切りのものを選ぶとコストを抑えることができます。月々の使用料を支払う形式やサブスクリプション方式だと、自動でアップデートされるメリットはあるものの、ランニングコストがかさみます。一方買切りスタイルだと、初期コストだけで済むので、コストパフォーマンスの良い買物となります。テンプレートを選ぶ際は、価格だけではなく、支払い方法も確認するようにしましょう。
Looker Studio(旧 Googleデータポータル)のおすすめテンプレート12選
前述したように、多様な目的に対応しており、カスタマイズがしやすく、買い切り形式のテンプレートが、Looker StudioのテンプレートストアDatafolioのテンプレートです。中でも、特に使いやすい12のおすすめテンプレートをご紹介します。
1.【メディア・ブログ向け】分析レポートパッケージ PC版
【メディア・ブログ向け】分析レポートパッケージ PC版は、メディアやブログの運営者、企業のオウンドメディア運用担当、広報担当者などに役立つテンプレートです。Googleアナリティクス(ユニーバーサルアナリティクス)とGoogleサーチコンソールに接続でき、アクセス推移やページ別分析、コンバージョン分析、検索クエリ、LP分析など、メディア運営に必要なKPIを確認できます。
アクセス指標はもちろんサイト訪問後のユーザー動向を知るGoogleアナリティクスと、訪問前のユーザー動向を知るGoogleサーチコンサルのデータを統合することで、コンテンツのコンディションのほか、SEO効果、収益状況などの把握が容易になり、スピーディな課題への対処も可能となります。
2.【ECサイト向け】分析レポートパッケージ PC版
「【ECサイト向け】分析レポートパッケージ PC版」は、ECサイト運営者が必要なKPIを、わかりやすくレポーティングできるテンプレートです。eコマーストラッキング設定を完了しているGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)が対象となり、日別・月別の販売推移や、曜日別・時間帯別の収益分析、そのほかページ別アクセス分析、イベント分析などが可能です。売れ筋や売れる時間・日の傾向などを把握して対策を講じることができるほか、ページごとのコンテンツ分析にも役立ちます。
3.GA4分析ベーシックレポート PC版
「GA4 分析ベーシックレポート PC版」は、2020年10月に公開されたGA4(Googleアナリティクス4プロパティ)に対応したレポートのテンプレートです。Google Analytics 4 Propertyの利用者、ブログ・メディア運営者、サービスサイト ・コーポレートサイト運営者、Googleアナリティクス担当者などに向いています。「ページからユーザーへ」というコンセプト通り、ユーザー分析機能が一層充実したGA4に合わせて、さまざまなユーザー関連指標、イベント関連指標、コンバージョンなどを可視化できます。
尚、従来型のGoogle Analytics ユニバーサルアナリティクス には対応していません。
5.Google広告 分析ベーシックレポート PC版
「Google広告 分析ベーシックレポート PC版」は、Google広告の成果を可視化することに特化したレポート用のテンプレートです。Google広告を出稿している企業や、その運用を代行する広告代理店、KPIをクリエイティブに反映したい制作会社などが、有効に活用できます。
予算に対する広告パフォーマンスをリアルタイムで確認でき、キャンペーン別、広告グループ別、クリエイティブ別、エリア別、検索KW別にKPIを把握できます。可視化しづらい広告効果を瞬時に把握できるので、スピーディに改善策を打ちやすく、PDCAを回しやすいのも特徴です。
7.サーチコンソール分析ベーシックレポート PC版
「サーチコンソール分析ベーシックレポート PC版」は、Googleサーチコンソールのレポート用テンプレートで、企業のメディア運営者、サービスサイトやコーポレートサイト運営者、サイト改善担当者などの業務に役立ちます。検索順位や検索キーワード、検索クエリ分析やランディングページ分析などが可能で、SEO対策やLPの改善、メディア運用の見直しなどに活用できます。
9.Google Adsense分析レポート PC版
「Google Adsense分析レポート PC版」は、Googleアドセンスのパフォーマンスを確認するレポート用のテンプレートです。メディア や ブログ運営者、アドセンスを利用して収益を得ているサイトの運営者などが活用することで、業務の効率化を図ることができます。アドセンス収益の詳細データはもちろん、収益性の高いページなどを確認でき、訪問者に対する適切な広告出稿や、コスパの良い対策の最適化などが可能となります。
11.分析レポートフルパッケージ – GA4対応版
「分析レポートフルパッケージ – GA4対応版」は、Googleアナリティクス、Google サーチコンソール、Google広告など主要なデータソースと連携し、総合的・包括的なフルパッケージレポートが可能なテンプレートです。ブログ・メディア運営者、サービスサイト・コーポレートサイト運営者のほか、データ分析を必要とする部署、マーケティングを効率化したい企業など、さまざまなニーズに対応できます。Googleアナリティクスで可能なサイト訪問者の動向把握、Googleサーチコンソールでできる訪問前の動向把握、Google広告でわかる広告のパフォーマンスなどをひと目で確認できるので、サイトの改善だけではなく、Webマーケティング活動全般の見直しや、部署をまたいだ情報の共有、業務改善などを実現します。
12.分析レポートフルパッケージ(SP版) – ユニバーサルアナリティクス版
「分析レポートフルパッケージ(SP版) – ユニバーサルアナリティクス版」は、スマートフォンで利用できる主要なデータソースのフルパッケージレポート用テンプレートです。Googleアナリティクス GA4、Google サーチコンソール、Google広告などを統合したレポートをいつでもどこにいても確認でき、スピーディなWeb施策の改善や、マーケティングの活性化を図ることができます。
PC版同様、Googleアナリティクス(GA4)、Googleサーチコンソール、Google広告で把握できるKPIをひと目で確認できるので、サイトの改善だけではなく、Webマーケティング活動全般の見直しや、部署をまたいだ情報の共有、業務改善などを実現します。
まとめ:自分に必要なデータが自動で手に入るLooker Studio(旧 Googleデータポータル)のテンプレートを用意しよう
Looker Studio(旧 Googleデータポータル)で自社に最適なレポートを得るためのテンプレートの選び方やおすすめのテンプレートを説明しました。テンプレートは、自社が必要とするデータが得られ運用の目的に合ったもので、カスタマイズが簡単な、買い切りで購入できるものを選ぶのがポイントです。さまざまな目的に対応するテンプレートを提供しているサービスもあるので、社内の作業負担軽減や業務の効率化のためにも、ぜひ活用するようにしましょう。
テンプレートを選ぶなら
Datafolio(データフォリオ)はLooker Studio(旧 Googleデータポータル)のテンプレートストアです。数百円〜数千円というリーズナブルな価格帯でプロのマーケターが活用しているレポートテンプレートが入手可能です。