【5分でわかる】Googleアナリティクスとは?知っておきたい基礎知識・メリット・注意点を解説

Googleアナリティクスは、訪問数やユーザーの行動を可視化し、Webサイトの改善をサポートします。しかし、さまざまな機能が備わっているほか、専門用語も多く、使いこなすのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では、Googleアナリティクスを利用する際に、知っておきたい基礎知識やメリット、注意点について解説します。初めてGoogleアナリティクスを導入する方でもわかりやすいように説明しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

Googleアナリティクスとは?

Googleアナリティクスとは、Google社が提供するアクセス解析ツールです。登録したWebサイトにおけるユーザー行動の計測や解析を行い、アクセス数の改善につなげることができます。また、Googleアナリティクスには、標準版(無料)と、有料版のGoogleアナリティクス360の2種類あります。それぞれの違いを把握し、目的・用途に応じて使い分けましょう。

Googleアナリティクス

標準版のGoogleアナリティクスは無料での利用が可能です。主に個人ブロガーや、小規模なWebサイトを運営するのに適しており、サイト訪問者数やページごとの訪問者数、流入元などサイトを改善するのに必要なデータを取得できます。無料で利用できるのにも関わらず、多くの機能を備えており、初めてWebサイトを運営する方にもおすすめです。

Googleアナリティクス360

有料版のGoogleアナリティクス360は多数のアクセスを有する規模の大きいWebサイト向けのツールです。標準版Googleアナリティクスと比較し、さまざまな点で優位性があり、より正確なデータ抽出やアクセス分析を行えるようになります。たとえば、アクセス分析を行う際に必要となる「データの処理量」に違いがあります。データの処理量とは、ヒットと呼ばれるGoogleアナリティクスに送信・処理されるデータの通信量のことで、アクセスデータを解析するのに欠かせない要素です。標準版Googleアナリティクスでは1ヶ月に送信されるデータ量が1000万ヒットまでの制限があり、超過分のデータに関して正常に処理されない場合があります。一方、Googleアナリティクス360では、20億ヒットまでの上限でデータ処理が可能です。

ほかにも、標準版Googleアナリティクスと、有料版のGoogleアナリティクス360に違いがあるため、あらかじめ調べておきましょう。

Googleアナリティクス Googleアナリティクス360
データ処理量 1ヶ月1000万ヒットまで 1ヶ月20億ヒットまで
カスタムディメンションの上限 20 200
データ更新頻度(当日データの反映) 24時間以内(保証なし) 4時間以内
データ精度(サンプリングが発生するセッション数) 50万セッション 1億セッション

 

Googleアナリティクスを導入するメリットとは?

Googleアナリティクスを利用することで、さまざまなメリットを得られます。それでは、Webサイトの運営者にとって、具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

  • データの信頼性や正確性
  • ユーザー属性や行動記録を確認できる
  • 無料で始められる
  • ノウハウが公開されている

Googleアナリティクスは、Google社公式のツールです。2005年に初版が発表され、日本語だけでなく、世界中の言語に対応しています。第三者が提供するサードパーティツールも増えていますが、Googleアナリティクスは、データの高い信頼性や正確性を有します。また、ユーザーの属性(年齢・性別・居住地など)や、Webサイト内での行動記録(ランディングページ・滞在時間・直帰率など)をまとめて確認できるため、ほかのツールを追加で利用する必要がありません。

Googleアナリティクスは、無料で始められるのもメリットです。個人で運営するWebサイトでも、アクセス解析を行い改善を行えます。ブログや個人サイトなどで利用する数が多いことから、インターネット上にノウハウも公開されており、簡単に初期設定から正しい運用方法を身につけられます。

Googleアナリティクスで使える人気の機能5選

Googleアナリティクスには、アクセス解析を行う上で、便利な機能を備えています。そこで、利用するユーザーから人気の高い機能5選をまとめました。それぞれの機能の概要をチェックし、運営するWebサイトのアクセス改善に役立ててみましょう。

 

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最新版のGoogleアナリティクス4を前提で解説いたします。

1.リアルタイム

1つ目は、「リアルタイム」機能です。リアルタイムとは、今現在でWebサイトに訪問しているユーザー数や、行動を可視化する機能です。リアルタイム機能を活用することで、広告出稿直後やプロモーション活動を行ったあとのリアクションを確認できます。

2.ユーザー

人気機能の2つ目は、「ユーザー」です。ユーザー機能では、Webサイトへの訪問数や、ページビュー(PV)、ユーザーのいる地域、使用デバイス(パソコン・スマートフォン・タブレット)を可視化します。Webサイトを数字的に評価をする上で欠かせない機能であり、KPI設定や、目標達成度を確かめる際に便利です。

3.集客

Googleアナリティクスで人気のある機能の3つ目は、「集客」です。集客メニューは、Webサイトに訪れたユーザーが、どこから訪問したかを調べることができます。Google検索からの「Organic」、TwitterやInstagramからの「Social」、第三者のWebサイトから外部リンクを通じて訪問した「Referral」などをチャネルごとに数値化します。たとえば、SEO対策を強化している場合、Organicの数値が増加していることで、効果を確かめられるのが特徴です。

4.エンゲージメント

4つ目の機能は、「エンゲージメント」です。エンゲージメント機能では、ユーザーがどのような行動を取っているのかを調べられます。Webサイト内のコンテンツページ(記事)のページビュー数などのデータを可視化します。

サイト内におけるユーザーの行動を調べられるため、内部リンクの効果を確かめるのに役立ちます。なお、3つ目で解説した「集客」との違いは、集客がWebサイトに訪問する前である一方、行動が訪問した「後」である点に留意しましょう。

5.コンバージョン

最後にご紹介するのが、「コンバージョン」です。コンバージョンとは、Webサイト内での会員登録、資料請求、商品購入といった数値を可視化し、それぞれのコンバージョン数を調べられる機能です。あらかじめコンバージョンイベントの設定をし、一定期間でどれくらいのコンバージョンにつながったかを確かめられるため、今後のプロモーション活動やマーケティング手法の改善に役立ちます。

Googleアナリティクスを導入する前に知っておきたい3つの注意点・デメリット

数値化することでWebサイトの評価を行えるGoogleアナリティクスは、Webサイトを改善する上で欠かせないツールです。しかし、Googleアナリティクスを利用する際に、気を付けておきたい注意点やデメリットもあります。

注意点1.慣れるまでは使い方や、確認する指標がわかりにくい

まず、1つ目に気を付けておきたいことは、慣れるまでに使い方や指標がわかりにくいことです。Googleアナリティクスは、細かい分析を行うため、さまざまな機能を揃えていますが、専門用語が多く、初心者にとって馴染みにくいと感じる場合があります。また、導入当初は、どの指標を参考にすればよいかわかりにくいため、Googleアナリティクスを活用しきれないユーザーも少なくありません。Googleアナリティクスを初めて導入する方は、初心者向けにノウハウを公開しているサイトや、専門用語を調べながら、活用方法を考えるようにしましょう。

注意点2.マクロ分析は得意だがミクロ分析はカスタマイズが必要なケースもある

2つ目の注意点は、マクロ分析は優れている一方で、ミクロ分析はカスタマイズを必要とするケースもあることです。Googleアナリティクスでは、一定期間に訪れたユーザー数や、セッション回数、チャネルごとの訪問数など、マクロ的な観点でユーザーの行動傾向を分析するのに役立ちます。一方、ユーザーごとの行動傾向がわかりにくく、ミクロで分析しにくい点に注意が必要です。たとえば、ある特定ユーザーが、どのようなキーワードでWebサイトに訪問し、どのページを訪問したか、どのページから離脱・コンバージョンにつながったかといった情報を読み取れません。

注意点3.他のツールと併用して使うとGOOD

前述で解説したとおり、Googleアナリティクスは、あくまでもWebサイトのアクセス状況を分析するツールであり、場合によっては十分な効果を得られない可能性があります。そこで、Googleアナリティクスに加え、他のツールと兼用することも検討してみましょう。たとえば、同じくGoogle社が提供する「Google Search Console」では、検索クエリと呼ばれるユーザーがどのようなキーワードでWebサイトに訪問したかを調べることができます。また、データスタジオは、Googleアナリティクスと連携することで、取得したデータを見やすいようにレポート化したり、チーム内で情報共有をしたりする際に便利です。Googleアナリティクスだけでは、情報が不十分である場合、他のツールを導入し、相乗効果を生み出しましょう。

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Googleアナリティクスの導入方法・使い方

Googleアナリティクスを利用してWebサイトの分析を行うためには、以下の3つの手順で進める必要があります。

  1. Googleアカウントの登録
  2. GoogleアナリティクスでWebサイトを登録
  3. トラッキングコードの設置

まず、Googleアカウントを登録します。Googleアナリティクスのランディングページから、画面の案内に従ってアカウントを作成しましょう。なお、すでにGoogleアカウントを持っている方は、新規でアカウントを作成する必要はありません。

次に、Googleアナリティクスで、分析したいWebサイトを登録します。Googleアナリティクスの専用ページを開き、アカウント名、Webサイト名、WebサイトのURLなど必要な情報を入力します。すべて入力したあとは、「トラッキングIDを取得」をクリックし、ページを進んでいくと登録完了です。

最後に、トラッキングコードを設置します。トラッキングコードとは、GoogleアナリティクスとWebページを連携するためのJavaScriptのコードで、HTMLの<head>タグの直後に貼り付けます。これで、Googleアナリティクス導入が完了し、Googleアナリティクスの専用ページにデータが反映されるか確認しましょう。なお、初回データが反映されるまでに時間がかかるため、しばらく待つ必要があります。

トラッキングコードは、最新版のGoogleアナリティクスであるGA4の場合、9桁以上の数字です「(例)265087639」。また、従来版のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)の場合は「UA-XXXXXXX」のような形態となります。

まとめ:百聞は一見に如かず、まずはGoogleアナリティクスを使ってみよう

Googleアナリティクスは、Webサイト上で発生するあらゆるデータを分析し、今後の改善につなげられるツールです。無料で利用可能な標準版にも、多くの機能を備えているため、個人ブログや、小規模なWebサイトを運営する方でも活用できます。しかし、初心者にとって使い方が難しい点が多く、公開されているノウハウや、基本的な専門知識を身につける必要があります。本記事で解説した内容を把握し、Webサイトの運営に役立ててみましょう。

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