【初心者向け】Googleサーチコンソールの初期設定&Googleアナリティクス・WordPressとの連携方法を手順に沿って解説

Googleサーチコンソールは、登録しておくだけで自社サイトの検索エンジンからのトラフィック解析やインデックス状況を把握できる、SEO対策には必須のツールです。サーチコンソールはよくGoogleアナリティクスと共に使われます。サイト訪問前のユーザー動向を知るサーチコンサルのデータと、訪問後のユーザー動向を知るアナリティクスのデータを連携すると、コンテンツコンディションや収益状況などの把握も容易となり、課題に対してスピーディな対応も可能となります。また、WordPressなどのCMSとも相性がよく、連携によってサイトやブログなどの分析・改善に役立ちます。

本記事では、サーチコンソールの登録・設定方法や、アナリティクス・WordPressとの連携方法、サーチコンソールでできることなどを説明します。多機能で使いやすいGoogleサーチコンソールの特徴を把握して、各種マーケティング活動にお役立てください。

目次

サーチコンソールの初期設定5ステップ

最初に、サーチコンソールの設定方法を説明します。

STEP1.Googleアカウント・サーチコンソールにログインする

Googleアカウントでサーチコンソールにログインすると、下の画面が出てくるので、「今すぐ開始」をクリックします。Googleアカウントが無ければ先にアカウントを作成しましょう。

STEP2.Webサイトを登録する

運営しているWebサイトのURLを入力します。

STEP3.プロパティタイプを選ぶ

続いて、以下の画面が表示されるので、「ドメイン」か「URLプレフィックス」かどちらかのプロパティタイプを選択して、対象となるWebサイトのURLを登録します。

「ドメイン」に追加すると、「www」の有無や「http://」「https://」の違いに関わらず、一括の登録・集計が可能となります。今まで複数のURLで集計していた場合は、「ドメイン」にすると全体計測が可能となります。ただし、登録にはDNSレコードの確認が必要で、初心者向けとは言えません。

一方の「URLプレフィックス」は、サイト全体だけではなく、個別のページを集計したい場合に利用します。サブドメインやSSL(httpsとhttpの違い)を区別して管理できるので、それぞれのサイトを登録することで、個別のデータを把握することができます。

また、一緒に使うことが多いGoogle アナリティクスとの連携には、Google アナリティクスに登録されているプロパティと同じURLにする必要があるので、「URLプレフィックス」から登録する必要があります。そのため、一般的には、「URLプレフィックス」の利用をおすすめします。

STEP4.HTMLファイルのアップロードなどで所有権を確認する

以下は、一般的な「URLプレフィックス」を選んだ場合の設定方法ですが、「所有権の確認」が求められるので、HTMLファイルを選択します。HTMLファイルをアップするほか、「HTMLタグ(メタタグをサイトに追加)」、「Google アナリティクス(Google アナリティクスアカウントを使用)」、「Google タグ マネージャー(Google タグマネージャーのアカウントを使用)」「ドメイン名プロバイダ(DNS レコードをGoogleに関連付ける方法)」などを選ぶことができます。

STEP5.設定完了を確認する

所有権確認後は「確認」を押して、「所有権を自動確認しました」と表示されれば、設定完了となります。

サーチコンソールとGoogleアナリティクスの連携方法3ステップ

次に、サーチコンソールと、Webサイト分析で一緒に使うことが多いGoogleアナリティクスとの連携方法を説明します。連携することで、アナリティクス上でサーチコンソールのパフォーマンスを確認できるので、ユーザーの訪問前と訪問後の状態の、総合的な分析が可能となります。

STEP1.アナリティクス側で連携状況を確認する

最初に、アナリティクス側で、サーチコンソールとの連携状況を確認します。

アナリティクスのメニュー「集客」>「Search Console」>「検索クエリ」をクリックして、画面にレポートが表示されたなら、すでに連携していることになります。連携が完了していない場合は、「このレポートを使用するにはSearch Consoleの統合を有効にする必要があります」というメッセージが表示されるので、「Search Consoleのデータの共有の設定」をクリックします。

STEP2.プロパティでサーチコンソールを連携する

次にプロパティ設定画面が表示されたら、下部の「Search Console」の「Search Consoleを調整」をクリックします。未連携であれば「なし」と表示されるので、「追加」をクリックします。

Search Consoleの設定画面に移るので、そのGoogleアカウントで編集権限があるSearch Consoleのプロパティ一覧が表示されます。アナリティクスのプロパティと同じサイトのSearch Consoleのプロパティを選択し、下部にある「保存」をクリックします。

STEP3.連携できたかどうかを確認する

最後に、アナリティクスのメニュー「集客」>「Search Console」の中のいずれかをクリックします。画面にレポートが表示されれば、正常に連携されていることになります。

サーチコンソールとWordPressの連携方法3ステップ

続いて、サーチコンソールと、サイトやブログ作成などに便利なWordPressとの連携方法を解説します。

STEP1.Googleアカウントでログインする

最初に、Googleアカウントでサーチコンソールにログインして、「今すぐ開始」をクリックします。以下ページの「URLプレフィックス」にサイトURLを入力して、「続行」をクリックします。

STEP2.サーチコンソールでメタタグを発行する

次に「所有権の確認」ページが表示されるので、下部の「HTMLタグ」をクリックします。HTMLタグをクリックすると「メタタグ」といわれるコードが表示されるので、メモ帳などにコピペして控えておくようにしましょう。このページは後で戻って作業をするので、開いたままにしておきます。

STEP3.WordPressで連携設定をする

次は、WordPress側で設定を行います。今回は、WordPressではおなじみのSEO対策プラグインである「All in One SEO Pack」を利用する方法を説明します。管理画面の左側のメニューから「プラグイン」にカーソルを当て、「新規追加」をクリックします。

プラグインの新規追加画面が表示されたら、「All in One SEO Pack」と入力します。プラグインが表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。インストールが完了したら「有効化」をクリックしておきましょう。

「有効化」の後にプラグイン一覧が表示されたら、All in One SEO Packの「SEO設定」をクリックします。設定画面の下の方に「ウェブマスター認証」という項目があるので、「Google Search Console」のところに、先ほどサーチコンソールで確認したメタタグを貼り付けます。

All in One SEO Packの設定を保存した後で、サーチコンソールの「確認」をクリックすると、所有権の確認が行われます。ここでエラーが表示される場合は、WordPress側のメタタグの記述が間違っていないか、設定がきちんと保存されているかなどを確認するようにしましょう。所有権の確認が取れたら「プロパティに移動」をクリックします。

これで、サーチコンソールとWordPressの連携が完了しました。

SSL化に伴うサーチコンソールの再設定方法

SSL化(https://〜)したサイトをサーチコンソールで再設定するには、新しく登録し直す必要があります。再設定の方法は、以下となります。サーチコンソールのダッシュボードで、「プロパティを追加」をクリックします。

表示された入力欄に、SSL化したWebサイトのURLを記入して追加ボタンをクリックします。サイトの所有権を確認するページが表示されるので、「確認」をクリックします。「https://~の所有権が確認されました」と表示されると完了です。

サーチコンソールでできる8つのこと

最後に、サーチコンソールの便利な機能について説明します。

1.検索パフォーマンスを確認する

「検索パフォーマンス」機能では、クエリやクリック回数、表示回数、CTR、掲載順位などがわかります。どのようなーワードからの流入が多いかを確認でき、キーワードごとの順位やクリック率などを分析することで、SEO対策や戦略づくりに役立ちます。

2.URL検査でページの状態を確認する

「URL検査」では、ページのインデックス状況やGoogleのクローラーが来た最終日、Googleに認識されているURLなどがわかります。この機能を使うことで、クローラーにサイトの存在を知らせ、サイトに適切にクロールさせるよう指示を出すこともできます。

3.インデックス登録をリクエストする

「インデックス登録をリクエスト」する機能とは、サイトにページを追加・変更した際に、サーチコンソールのURL検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」することで、インデックスへの再登録をGoogleにリクエストすることができるものです。クロールを最適化させる機能です。

4.カバレッジでエラーページを確認する

「カバレッジ」機能では、Google ボットがクロールして取得できなかったウェブページをエラーとして表示します。サイトやページがクロールされないと Google 検索結果に掲載されないのでエラーとなり、これによりアクセス改善につなげることができます。ステータスは、エラー、有効、警告、除外の4種類となっています。

5.サイトマップを追加する

ウェブサイト全体の構成を表すサイトマップの構成の変更やページ追加を行った際に、自社のサイトマップを Google に送信します。内容をわかりやすく伝えてクローラビリティを向上させるので、作成したウェブページがインデックスされやすくなります。

6.端末ごとの処理速度を確認する

「ウェブに関する主な指標」機能では、PCやモバイルなど端末ごとの処理速度を確認できます。処理速度は、直帰率などにも大きく影響することから、改善が必要な場合は迅速に対応します。レポートでは「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で、ページごとの評価を確認できます。

7.モバイルユーザビリティを確認する

モバイルの最適化を助ける「モバイルユーザビリティ」機能もあります。スマートフォンで表示した際の文字サイズやボタンの間隔、コンテンツの幅が最適かなどを判断して、問題があれば詳細を表示します。

8.リンクレポートでリンクの状態を確認する

「リンク」機能では、外部リンクや自社サイトの内部リンクなどの、リンク元の情報を確認することができます。外部リンクは人気ページの要素を測ることができ、内部リンクはサイト内の重要度がわかります。

まとめ:サーチコンソールの設定は簡単!すぐに済ませて、各種機能を役立てよう

Googleサーチコンソールは、無料で利用ができ、Googleアカウントさえあれば簡単に登録できます。また、GoogleアナリティクスやWordPressなどとの親和性も高く、連携して利用すれば、Webサイトやブログなどの改善に役立ちます。これらとの連携方法も簡単なのですぐにでも導入して、あらゆる機能をご活用ください。

サーチコンソールをLooker Studio(旧 Googleデータポータル)に連携させる

本記事ではサーチコンソールとWordPress、Google Analyticsの連携を解説しました。加えて、サーチコンソールはデータビジュアライズツールであるLooker Studio(旧 Googleデータポータル)とも連携が可能です。

Looker StudioのテンプレートストアDatafolio(データフォリオ)では、サーチコンソールデータレポートテンプレートをリーズナブルに購入可能です。また、サーチコンソールとGoogleアナリティクスを同じレポートで確認することも可能です。ぜひサイトをご覧ください。

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